今回は昭和48年に北海道本別町にて和洋菓子店として創業した欧風ケーキ工房 かねもりのオーナーパティシエである森詳弘様と森重夫様にお話を伺いました。
北見の大丸というお菓子屋さんで修行を経て父(重夫さん)が昭和48年10月に和洋菓子店として創業しました。当時から豆からあんこを炊いて最中や羊羹を作っていましたね。
人気商品の「ほんべつの街」はその時から作っています。
昔、父親の祖父が「かねもり」という屋号で金物屋さんをやっていたことがあって、父がお菓子屋をやるときにその名前を引き継いだ感じですね。
「豆づか最中」ですね。豆を仁王積みという方法で乾燥させる様を「豆塚」って呼んでたんですよ。その豆塚の形をした最中で「豆づか最中」、それともう一つの「くり豆」があります。「くり豆」というのは形は一緒ですが中のあんこにくり豆という種類の豆を使っています。
うちで使っている豆は全部本別産の豆を使ってあんこから作っていますね。
シュークリームですね。「黄金のねこのシュークリーム」とか、食べた時の食感がおもしろい「キャリッとパリッとシュー」などが人気です。
要望をいただいてできるものがあればします。ただ焼き菓子とかマカロンなど輸送の途中で形が崩れないものに限られていますが・・・。
昔から常に素材に美味しいものがあれば積極的に使うようにしています。
父はずっとあんこを使ったお菓子を作っています。
100アイテム以上あります。数えたことはないです(笑)。季節に合わせたものも作りますし。
最近では小麦粉ですかね。小麦粉は本別産を仕入れて使っています。
他にも本別にはハスカップを作っているところもあります。
ジャムは全部手作りです。ハスカップジャムは本別のハスカップを使って作っています。他にも種類がありますが、イチゴは足寄産、りんごは青森産のものなど、一番はおいしくて良い素材、原料を取り寄せて作っています。
こちらの本店と、帯広市内のコープさっぽろ さつない店の中にもう一店舗ありますよ。
他にも地元ではいろいろとお祭りや催し物がありますので、スターフェスティバル、樽生ビアー彩、本別きらめきタウンフェスティバルなどの地元のイベントがある際には、それらの会場に出店してクレープを焼いて販売してます。
僕が横浜で修行しているときにその店がウィンターハルターを導入したんです。その時はかねもりでもアルバイトもいて洗い物が大変だったので、父にウィンターハルターを見るよう勧めたら父が横浜まで見に来たんです。「これはいい」ということになって恐らく北海道で一番最初にウィンターハルターを導入したんじゃないですかね。だから25年くらい使いましたね。その間2回くらいボイラーを交換したりしましたが。
アナログのタイマーがあったのが良かったですね。強制的に何分でも動かしていられたので。
今のタイプはまんべんなく回るから洗いムラがなくなったのは良い部分ですね。
仕上がりも前の機種よりよくなってます。
絞り袋を6個つけるアタッチメントがあればいいなと思います。以前は6個ついてたのに今は3個なんですよ(笑)。
ボウルやホイッパーなど調理器具全般とか、番重、天板などですね。
プラスチックのフードカバーですね。洗浄機の洗浄温度が熱いので曲がって戻らなくなっちゃったんです。
熱いのは洗いにはいいけれども、洗うものの耐熱温度はしっかり守らないといけないですね。
自分がやりたいものをできる範囲でやっています。
常に新商品を考えたり探したりしています。
ジェラートやアイスクリームは興味があります。場所や設備が用意できればやってみたいですね。
そのために先々には店もリニューアルしてみたいですね。
作れたらいいですね。元々は喫茶スペースはあったんです。テーブル2つで8席くらい。でも今は設備を置くスペースが必要でチョコレートのマシンを置きました(苦笑)。
このチョコレートケーキも新商品でおもしろいんですよ。80%のほろ苦いチョコレートで酸味もあって甘いチョコレートでコーティングしてあります。「未体験ショコラ」という限定品です。
北海道中川郡本別町北3丁目7-6
TEL:0156-22-3749
営業時間 9:00〜19:00(不定休)
コープさっぽろ さつない店
北海道中川郡幕別町札内豊町43-1
高校卒業後横浜のお菓子屋さんで修行。
「かねもり」のオーナーパティシエとして地元に戻った。
足寄でパン屋を経営している親戚の手伝いをしたことから魅力を感じ、中学卒業後、北見の「大丸」で修行。地元に戻り「かねもり」を創業。