第16回
株式会社さくらフーズ
乾式自動皮むき装置
2015年6月13日取材
毎回、徳尾商事の商品をご使用いただいているお客様を訪ねる【お客様探訪】
今回は素材にこだわり、北海道でじゃがいもの原料を加工、埼玉で調理加工する株式会社 さくらフーズ様です。
関東支社・春日部工場で常務取締役の林一郎さんにお話を伺いました。
今回は素材にこだわり、北海道でじゃがいもの原料を加工、埼玉で調理加工する株式会社 さくらフーズ様です。
関東支社・春日部工場で常務取締役の林一郎さんにお話を伺いました。
ホクホク感、食べた時の香り、風味、甘さも全然違いますよ(笑)
さくらフーズさんの名前の由来は?
さくらは日本人が大好きだから、忘れかけても桜の咲く頃には会社を思い出してもらえるかなと。
倶知安が本社なのは「産地である北海道から全国へ発信しなければ意味がないよ」という社長のこだわりなんです。 じゃがいもは万人に受け入れられて、サラダや揚げ物など万能で、それでいて産地によってまるで味が違うんです。
商品はじゃがいもが多いんですか?
うちはじゃがいもが売上の9割を占めています。ほかは野菜の串ものなどの加工品ですね。メインは男爵。産地にもこだわりがあって北海道のなかでも羊蹄近郊の場所、空気、水、土壌にこだわって探しました。
産地によってやっぱり違うものですか?
やはり味が違いますよ。茹でた時のホクホク感、食べた時の香り、風味、甘さも全然違いますよ(笑)。どのくらいの量を販売するんですか?
販売するじゃがいもの量は年間約1200tです。うちは原料の供給ではなく、加工品を販売しています。
いも串、ジャーマンポテト、ウインナーポテト串、丸ごとポテト、ミックス野菜天串、北海道野菜の塩バター和えなど。ナチュラルカットのものや、味付けしたバターいもなどもあります。
いも串は栃木の佐野の名物なんです。
いも串
ゆでたり蒸したりした里芋の皮をむき、串に刺して焼き、味噌だれを塗った料理。栃木県日光、那須地方の郷土料理。
いもフライ
栃木県佐野市においては常食である。串に刺してから揚げるのが一般的で、地元産のソースを使用するなどの特徴がある。主な納品先はどちらですか?
関東のスーパーの大手5社には納品をしています。
関東以外の遠方では北九州のスペースワールドの売店でも売られていましたね。
埼玉県の春日部に工場がある理由は?
交通のアクセスがいいんです。東北自動車道も常磐自動車道も丁度ここが中間地点なんです。物流の面で春日部なんです。
納品をされているお客さんごとに違いはあるものですか?
スーパーさんからはこだわりを求めてきますね。やはり北海道の原料で、旬のもの。冷蔵ではなく雪蔵のものとか。細かな部分も求められています。
求められるじゃがいものサイズもそれぞれ違います。
だからこそ、そのニーズには北海道の素材に特化したさくらフーズさんがマッチしたんでしょうね。
採用する従業員は紹介がほとんどです
倶知安と春日部の工場でどれくらいの方が働いてるんですか?
現在、北海道は45名、春日部は32名です。工場は365日フル稼働で、従業員は交代で休んでます。
年間で特に忙しい時期はありますか?
6月、9月くらいが一番ですね。北海道の大地で採れるもの、秋の収穫時期。「北海道の恵みを本土へ、関東へ」というような売り方をしてますからね。
従業員は集まりますか?
うちの場合は従業員が他のかたを紹介してくれたり、事情があって辞めた従業員もうちを紹介してくれたりします。春日部も倶知安もです。うちの場合は採用する従業員は紹介がほとんどです。これは社長の人徳なんです。
今日初めて会った人が1時間後には10年来の友達になってます(笑)。
これは社長にしかできないワザですね(笑)。
工場の衛生管理には気をつけていると思いますが、特にというところはありますか?
食べ物は生物も生鮮野菜も基本的には一緒で菌数なんですね。工場の中に菌を持ってこないということ。手洗い、ローラー、エアシャワー、アルコール消毒、1時間ごとにアルコール殺菌を徹底してます。
「3℃」でというのがうちのこだわりなんですよ。
皮むき装置についてお聞かせください。
機械自体の性能や使い勝手は良く分からないんですが、対応の良さや、刃の構造を考えているところとか、安心しますね。
乾式自動皮むき装置【DP-20】
1日の処理量はどのくらいですか?
今は1日1tくらいです。
機械を導入する前の加工についてお聞かせください。
加工は委託してました。
輸送はトラックですか?
北海道で加工したものは翌日に春日部工場に入ってきます。夜中にトラックとフェリーで。もちろんすべてチルドの温度管理をして輸送しています。
鮮度を考えてるんですね。
そのチルドなんですが、通常2℃〜4℃で保存のものを社長のこだわりで工場の冷蔵管理が3℃、運送、配送、ここの冷蔵庫も全部3℃なんです。ドリップが出たりするのは温度変化も大きな原因のひとつなんです。だからうちは全部3℃です。
ちょっとこだわりが強いかなとも思うときもありますが(笑)
でもこの「3℃」でというのがうちのこだわりなんですよ。
後日お煎餅を頂きました。
話は全然違うのですが、埼玉のお土産と言えば?なにが有名ですか?
あまり埼玉名物といってもピンとくるものが無いのですが・・・。
埼玉は草加せんべいですね。春日部でいえば俵最中でしょうか。「鶴牧せんべい」というお店の煎餅も美味しいですよ。青海苔が入って。老舗ですが混んでますよ。
最後にさくらフーズさんのモットーをお聞かせ下さい。
社長のモットーは「愛想よく図々しく」です。出会いがあって人と人ですから細く長く大事にしたい。お客様とも、従業員ともこれを大切にしています。
本社・倶知安工場は羊蹄山の麓に
2014年「Leader’s eye」に掲載
北海道のじゃがいもの魅力を、こだわりの商品として関東へ届けるさくらフーズさんです。
今回、訪問した株式会社 さくらフーズについて
株式会社 さくらフーズ 本社・倶知安工場
株式会社 さくらフーズ 関東支社・春日部工場
■設置機器
・乾式自動皮むき装置【DP-20】
株式会社 さくらフーズ
■本社・倶知安工場
北海道虻田郡倶知安町字富士見311-1
TEL 0136-21-2488
FAX 0136-21-2489
■関東支社・春日部工場
埼玉県春日部市金崎48-1
TEL 048-797-6814
FAX 048-797-6815
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■本社・倶知安工場
北海道虻田郡倶知安町字富士見311-1
TEL 0136-21-2488
FAX 0136-21-2489
■関東支社・春日部工場
埼玉県春日部市金崎48-1
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PROFILE
林 一郎
【東京生まれ】
1949年生
平成23年、会社設立時より経営に取り組む。
商品の原料・素材の調達を一手に引き受けている。
平成23年、会社設立時より経営に取り組む。
商品の原料・素材の調達を一手に引き受けている。